私のお墓づくりへの想い

先祖供養とは何か

 「供養」という言葉を辞典で調べると、「原語は、敬意をもって、ねんごろにもてなすこと」とか「奉仕をすること」とか「尊敬心をもって仕え、世話すること」などがもともとの意味のようですが、私たちが耳にする供養と言うと
「死者の冥福(めいふく)(死後の世界における幸福)を祈る〈追善(ついぜん)供養〉」
が一般的でしょう。
 この追善とは、善(よ)い行(おこな)い(宗教的善行)の結果として報いられる果報・利益〈功徳(くどく)〉を亡くなった方に捧げることで、また宗教的善行とは、仏像を造ったり、お寺を建てたり、財産を寄進したり、お経を書き写したり、声を出して読んだりすること、などを言います。
 『お墓の話』(註1)という本に「先祖はこの世で犯した罪を背負ったまま、あの世へ行っておられるかもしれないので、子孫が後から功徳を送り届けることによってその罪を消すのです。」とあります。そしてその罪とは、

  • ・殺人や泥棒、牛や豚や鳥や魚を食べ、或は樹木を伐(き)り倒すなど(身体で犯す罪)
  • ・他人の悪口を言い、嘘をつき、或いは心にもないへつらいを言う(口で犯す罪)
  • ・他人の出世や地位の向上や財産や頭脳の優秀さや美貌(びぼう)などをねたんだり或は他人の失敗や不幸をひそかに期待したり喜んだりする(心で犯す罪)

 など、殺人や泥棒を犯せば警察に捕まってしまいますが、肉や魚を食べたり、他人の悪口を言うことも(宗教的には)罪になるわけです。

 『仏説盂蘭盆経(ぶっせつうらぼんきょう)』というお経があります。
 7月又は8月に行われる「お盆〈盂蘭盆会(うらぼんえ)〉」のもとになっているお経ですが、その内容は次のようなことが書かれています。

註1/『お墓の話』 福田海本部教学部 編集 福田海本部

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